備蓄缶詰の重要性と選び方
災害や非常事態に備えて、食料を備蓄しておくことはとても重要です。しかし、どんな食料をどれだけ備蓄すればいいのでしょうか？
缶詰は非常食として最適な食品のひとつです。この記事では、備蓄食品としての缶詰の良いところと、選び方のポイントについてご紹介します。
備蓄食品としての缶詰の良いところ
缶詰は、長期保存が可能で、栄養価が高く、そのまま食べられるという特徴を持っています。これらは、備蓄食品として求められる条件にぴったりです。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
長期保存が可能
缶詰は、密閉された金属容器に入っており、熱処理によって殺菌されています。そのため、常温で保存できるうえに、賞味期限が長くなっています。一般的には3年程度ですが、中には5年以上保存できるものもあります。長期保存が可能な缶詰があれば、災害時に電気やガスが止まっても食べられる安心感があります。
重要なタンパク源
缶詰は魚や肉などを食材に使用したものが多く、動物性タンパク質が豊富に含まれています。タンパク質は、筋肉や血液などの体を作る成分であり、災害時に体力を維持するために必要です。
また、魚の缶詰にはEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸も含まれており、血液の流れを良くしたり免疫力を高めたりする効果があります。缶詰を上手に活用して栄養をとることは非常時にとても重要です。
備蓄缶詰の選び方のポイント
備蓄缶詰を選ぶときは、以下の3つのポイントに注意しましょう。
栄養バランスはどうか
缶詰もふくめ、備蓄食品全体の栄養バランスを考えることが大切です。タンパク質や炭水化物だけでなく、ビタミンやミネラルなども必要です。そのため、魚や肉だけでなく、野菜や果物なども含めて幅広い種類の缶詰を備えましょう。
家族の好みに合うかどうか
栄養価だけでなく、家族の好みに合うものを選ぶことももちろん大切です。好き嫌いがある場合だけでなく、子供や高齢者にも食べやすいかどうかを確認することもポイントの一つです。また、アレルギーにも注意してください。
そのまま食べられるかどうか
災害時には火や水が使えない場合があります。そのため、その缶詰がそのまま食べて美味しいかどうかも選ぶ基準になります。水煮や味噌煮などの魚の缶詰や、角煮やカレーなどの缶詰は加熱調理してあるためそのままでも美味しく食べられるため重宝します。
缶詰の種類と特徴
缶詰にはさまざまな種類があります。それぞれに特徴がありますので、自分の好みや目的に合わせて選ぶことができます。ここでは、代表的な缶詰の種類と特徴についてご紹介します。
魚の缶詰
魚の缶詰は、備蓄食品としても人気が高いです。魚はタンパク質や不飽和脂肪酸などの栄養素が豊富で、健康に良いとされています。
魚の缶詰には、水煮や味噌煮、オイルサーディンなどの種類があります。 水煮は塩分が少なく、味噌煮は味がしっかりしています。また魚の缶詰はオメガ3系脂肪酸が多く含まれており健康維持にも役立ちます。
肉の缶詰
肉の缶詰は、魚の缶詰と同様にタンパク質が豊富です。肉の缶詰には、ハムやコンビーフ、角煮や焼き鳥などの種類があります。ハムやコンビーフは塩分が多いので注意が必要です。角煮や焼き鳥は味付けされており、そのまま食べられます。
食べ応えやボリュームがあるため、栄養価以上に気力として元気になれる缶詰とも言えるでしょう。
果物の缶詰
果物の缶詰は、パイナップルや桃、マンゴーなどの種類がありますが、ビタミンや食物繊維などの栄養素が含まれています。
シロップや水に漬けられており甘みがあり、そのまま食べても良いですし、何かにトッピングしても美味しく食べられます。
主食の缶詰
最近は、ご飯やパンなどの主食の缶詰があります。これらで炭水化物を補給することができ、非常時も普段と変わらないような食事をとることができます。
ごはんものは、加熱が必要なものもありますが、白ごはんだけでなく味付きごはんや牛丼など、美味しさにも目を向けた缶詰もあります。
変わり種の缶詰
そのほか、変わり種の缶詰として、チーズケーキやプリン、カレーうどんなどの種類もあります。好奇心を刺激するものが多く、楽しみながら食べることができます。
缶詰を備蓄する際の注意点
缶詰は備蓄の食料として便利ですが、保存方法や賞味期限には注意が必要です。ここでは、缶詰を備蓄する際の注意点についてご紹介します。
缶詰の保存方法
缶詰は金属容器に入っていおり長期保存できますが、無期限ではありません。以下のように長持ちするような保存を心がけましょう。
- 直射日光や高温多湿を避けて保管しましょう。温度変化が激しい場所や水気の多い場所は避けることが望まれます。
- あまりにも重ねて積み上げると、下の缶がへこみ最悪穴が開く可能性があります。多量に重ねたり他のものを乗せ過ぎたりしないようにしましょう。
- 定期的に確認して、錆びたりへこんだりしたものがないか確認しましょう。
- 開封した缶詰はその日のうちに食べきるか、冷蔵庫に入れて早めに食べましょう。
缶詰の賞味期限・消費期限
缶詰には賞味期限や消費期限が表示されています。賞味期限とは、品質が保証される期間であり、消費期限とは安全に食べられる期間です。
賞味期限や消費期限を過ぎた缶詰は、中身が変色したり臭気が発生したりする可能性があります。そのため、賞味期限や消費期限を過ぎた缶詰はなるべく食べないようにしましょう。
賞味期限には安全係数という考え方があり、一定期間を過ぎても食べられるようにはなっていますが、食べる前にご自分で色や匂いを確認してください。
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以上、備蓄缶詰の重要性と選び方、種類と特徴、注意点でした。
備蓄缶詰は災害時だけでなく、普段から活用できる便利な食品です。自分や家族の好みや栄養バランスを考えながら、適切な缶詰を選んで備蓄しておきましょう。
